【完】笑顔

密室、不審者、消えた笑顔

ガラッ
「あれ??」
『誰もいないな。』
「まだ来てないのかな??」
「あ、きたきた。」
本棚からヒョコッと顔を出したのは、図書委員担当の先生だった。
「他の子たち、もう仕事終わらせて帰ったわよ?」
『マジッすか!?』
「みんな早ッ!」
「これ、クラス分やってね!」
そう言って渡されたのは、アンケートの集計用紙。
「じゃぁ先生職員室にいるから、終わったら来てね。」
『はい。』
「は〜い。」
パタンと閉まった扉。
しーんとした図書室。
辺りをみても誰もいない。
俺と瑞姫だけ。
あれ?これって…密室に2人きりじゃん!?

やっべぇ…ドキドキしてきた!!
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