白い光
第一章
「ピピー、ピピー」
耳障りな音が
部屋に響いた。
「もう朝か…」
隣を見るとすやすやと
眠る幼い顔があった。
「おい、起きろよ。」
「ん~??まだ大丈夫だよ」
「何言ってんだよ、早く起きないと」
「も~…」
拗ねたような顔をして
キッチンに歩き出した
小さな体。
今までこの背中は
どれだけの悲しみや
喜びを感じてきたの
だろうか。
今思い出せば
僕らの出会いは
衝撃的だった。