君とニャンにゃん☆
「やめろよ」
櫻庭は自嘲的に笑った
昨日とは違う色で
「……何もしてないわ」
だって何もしていない
『バンッ』
櫻庭の手が私の顔の横をかすめ
壁に叩き付けられた
「……あいつのこと…考えんな」
櫻庭は小さく漏らした
でもこの冷たい空間では
聞き漏らすことはない
「…櫻庭!」
櫻庭はこちらの顔を一度も見ず
廊下を抜けて部屋の扉を開けた
彼はどんどん私から遠退く
……これが昨日選んだ結果だろう??