君とニャンにゃん☆
思い出せば
涙
二人が両想いなのは事実で確実なのに
まだ幼い二人には
未来が大きな障害であったのだ
大人になってみて
思うのは
……呆気なさ
結局、何を犠牲にしてもしなくても
大人にはなる
ならなければならない
確かに将来は大事
教師の俺が
この意見を覆すことは許されない
でも
青春時代の重要性と儚さを
この二人は軽視しすぎるのだ
――俺にメリットなんてない
でも顔を背けることはできなかった