*coffret a bijoux*(SS集)
そしてチラッとボクにも
目を走らせながら、




「あのお兄さんが煎れて
くれるお紅茶が、ママは
大好きなの。


いつかまた、二人で飲みに
来ましょうね。

あなたがストレートで
おいしく飲める日を、
ママも楽しみにしているわ」




「――――ウン!

約束だよ、ママ!!」




鞠花ちゃんのとびきりの
笑顔が、花のように明るく
店内を照らす。




「もちろん。


ねぇ、ボーイさん。

そのときはどうか、
よろしくお願いね?」



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