恋人は主治医

発作




ここって

そっか私点滴したまま寝ちゃってたんだ


何かちょっと息が苦しい




「ハァ…ハァ…ハァ ゴホッ ゲホッゴホ
ハァ…ゲホッ」





咳も出てきちゃった


身体が重たくて動けない




シャー


カーテンが開いた




「心優ちゃん目覚めたかな?

ん? 発作出ちゃったか、ちょっとごめんね」




一瞬驚いた顔をしてたけどすぐ医者の顔になった



服の下から聴診器をあてて胸の音をきいている



「心優ちゃん苦しいけど深呼吸できるかな」



先生苦しくて深呼吸できないよ




「無理かー」



先生はそう言ってナースコールを押した



意識を保っているのもちょっとキツい



「中山さん、結城だけど

点滴とモニター至急頼む」


私が入院してる時の担当の看護師さんの佳帆ちゃんに指示する



「心優ちゃん大丈夫だから先生の呼吸とリズム合わせようか」









「息吸ってー 吐いてー
吸ってー 吐いて―
ゆっくり繰り返して 」














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