ケモノ微熱38℃
だけど。
「ジュース、いる?」
コイツはスルーするらしい。
全く気にも止めないらしい。
「うん」
………普通に返事するあたしもおかしいけどね!
余裕があるのは、今の状況に大分慣れてきたって事かもしれない。
「はい、ミルクティー」
「ありがとー」
温かいミルクティーのペットボトルを受け取って、促されるまま赤い長ソファに座った。
バイクの彼はあたしの真ん前にある、同じ色のソファに座った。