終わらない歌を歌おう

入部試験?

あのことを思い出すと涙が出てくる。

何でだろう、違う人なのに。

あの人と銀髪を重ねてしまう。

涙が出てきてしまう。

みんな驚いている。

あたしは息を吸いつぎはぎに言った。

「歌が好きだから。・・・歌を歌いたいから。ただ、それ・・・えっ」

言ってる途中にあの人があたしを後ろから抱きしめてきた。

「もーいい、お前の気持ちはよくわかった」

あの人はそお言ってあたしの涙をぬぐって、また抱きしめてくれた。

何でだろう、すごく優しくて、温かい。

ずっとこうしていたい。

あたしは小さい声で「ありがとう」と、言った。

すると銀髪が

「わーったよ、お前には入部試験をしてもらう。それで入部かどうかを決める。いいか」

と、頭をかいてダルそうに言った。

「うん、やる」

あたしはあたしでもちろん即答。

「よしっ、決まりだ」

これってチャンスだよねっ。

よっし、何が何でも入ってやる。
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