終わらない歌を歌おう
 銀ちゃんと鉱太がいっせいにギターを弾く。

 歳夜のドラムと大地のキーボードが入る。

 そして、宗悟の声が混ざる。

 すごくきれい。

 それぞれ違う楽器なのに一つになってる。

 あたし、こんなすごい部に入れたんだ。

 感動して涙が出てくる。

 それに気付いたのか、みんなあたしの前に駆け寄ってくる。

「どうしたんだ?」

 銀ちゃんが心配そうに聞いてくる。

「大丈夫だよ。ただ、みんなのすごさに感動して涙が出たの」

「そうか。よかった」

 宗悟は言いながらあたしの頭をなでてくれた。

 やっぱり宗悟にふれると落ち着く。

「じゃあ、これからは宗悟と呉羽二人でボーカルだ。いいな」

 そう言って銀ちゃんはあたしの髪をぐしゃぐしゃにした。

「うん!」

 でも、ここどんな活動するの?

「活動内容は主に歌の練習。そして、披露できる所で歌う。分かったか?」

 気付いたのか鉱太が教えてくれた。

「うん、分かった」

 こうしてみんなで歌ったり笑ったり楽しい昼を過ごした。

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