初恋。




『好きです。
 私のことを好きじゃなくても、
 好きになってくれるように頑張るから、
 付き合ってください。』



どうしても振られたくなくて、


そんな弱気なラブレター。


彼は迷ったあげく、


「こんな僕でいいのなら。」


そうメールをくれた。


それから私達は付き合い始めた。


寒い冬に初めてのデートをしたね。

お互いにほとんど喋らなくて、


2人で撮ったプリクラも、

2人とも顔が強張っていた。



それでも嬉しくて、

ケータイにたくさん貼った。

おそろいのストラップも買って、

私のケータイは君でいっぱいになった。











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