無愛想なマリア様☆X'masミラクル☆

「ほらほら、泣かない。おいで、愛梨亜」


優しく言いながら泣きじゃくったままのあたしを抱き上げたパパ。


あたしの背中を落ち着かせるように擦るパパ。

その暖かさに少しずつ落ち着く。

それを確認するとパパはあたしを膝の上に乗せて、優しく諭すように言った。


「愛梨亜、よく聞いて?トナカイのお仕事は何?」


『…っく…。おしごと…そりひっぱるの?』


まだ少ししゃくりあげながらもパパの質問に答えた。


「そうだね。サンタさんの乗ってるそりを引っ張るのがトナカイのお仕事だよね。じゃあそのトナカイが居なくなっちゃったらどうなると思う?」


『う…?』


まだ幼かったあたしはキョトンとパパを見つめた。



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