無愛想なマリア様☆X'masミラクル☆
「そう。だからね愛梨亜…いつでも笑顔を忘れないで。笑ってるんだよ」
『そしたらトナカイさん見つかる?』
「そうだね…。愛梨亜にとってその役割をする人がきっと見つかるはずさ。だから愛梨亜、笑顔を忘れないでくれよ?」
そう言ってあたしを見つめるパパの瞳は優しくて、あたしの頭を優しく撫でる大きな手が嬉しくて
『うん!!』
大きな声で返事をした。
そんな小さな頃。
パパとの最後の記憶。
ねぇ、パパ。
あの時にはもうパパは長くないってきっと分かってたんだね…。
無邪気だったあの頃。
パパと交わした最後の約束。
でも…ごめんパパ。
あたし約束守れなかった……。