君に夢中
受信メール
From上村
−朝日って好きな人いるの?
俺はいるよ。


送信メール
TO上村
−私っ?!
いる…よ。上村の好きな人って誰?


数分してすぐに返ってきた。


受信メール
From上村
−俺の好きな人は朝日だよ。良かったら付き合って下さい。


私は驚いた。いいのかなぁ…こんな過去を引きずっている私で…。


送信メール
TO上村
−こんな私で良ければ付き合って下さい。

シンプルにそう送った。


受信メール
From上村
−やったー。
ありがとう。


すぐに喜びのメールが返ってきた。




二年生に進級。
奈々と行く通学路。通学中はよく恋話をする。と言っても、私が奈々の話を聞く感じ。

奈々には三川という彼氏がいる。二人はお互いに遠慮しあっているが…どこか周りのカップルとは違った愛しあいかたで…
そんな、奈々の話を聞く私は奈々が羨ましかった。和也を思い出す。

和也に会いたい…。
もう過去は振り返ってはいけないよと奈々に何度言われたか。引きずりすぎ。



クラス替えは、すぐ分かった。学年主任が手紙を配っていた。私の名前は…六組にあった。出席番号三番。
上村…いや直樹は?四組。この春休み中に下の名前で呼び合うことにした。

クラスへ向かうとすでに何人かが席に座っていてつまらなそうにしている人もいれば…友達とキャーキャー騒いでる人もいた。

でも、私は違う所に目がいった。須波太一…。

外見は、すごくチャラチャラとしている。

須波と目があった!
すごくドキッとした。

ダメダメ!直樹がいる。
そう自分に思い込ませた。けど、さっきの気持ちはまだ残っていた。一目惚れ…頭に浮かんだ言葉。そうなのかもしれないけど今の私はきずかなかった。
そのうちきずく事になるだろう。そして直樹の事も傷つけてしまう。事を私は考えてもいなかった。最低最悪な女だった。
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