迷える子羊×不器用男子


けど、健吾は俯いたまま。

あたしが健吾の顔を覗き込もうと顔をかしげた。

『イヤッ・・・!!』

ベンチに押し倒されたあたし。
あたしの上には健吾。こんなの嫌ッッ!!

『離してっ!!』
「うるせぇ。お前は俺の遊び道具だろ?」
『なッ!』
「つかお前馬鹿じゃね?俺が、お前とヨリ戻そう。とか本気で言ってると思った?」
『・・・』

あふれる涙。怖いよ。怖い怖い・・・。
逢坂ッ!助けてよ!!怖くて声に出ない。

「そんな顔も悪くねぇな。まぁ気持ちくなれよ?」
『イヤァァァァ!!!!』




「悪く思うなよ?じゃぁな」
『・・・』

そういって立ち去る健吾。
・・・あい・・・さかっ・・・
あたし・・・レイプされちゃったよォ・・・。
あたし汚れてる。キタナイよ・・・。

『逢坂・・・助けて・・・』

携帯を手に取り、逢坂に電話をかけた。

「もしもし?」
『助けて・・・』
「鈴宮か!!?どうした!?」
『たすけて・・・』
「今どこだ!?」
『公園・・・』

プツ・・・

そこで電話は切れた。
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