君だけしか映らない
「えっと…あれは私の落としたシャーペンを佐伯くんが拾ってくれて…。」
「絶対嘘!!そんな風に見えなかった!!」
(やっぱりダメか…どうしよう…!!)
返す言葉がなく笑美が黙り込んでいると…
―ドンッ
「なんか言いなさいよっ」
笑美は思いっきり壁に押された。
「…だから佐伯くんとは何でもないんです!!…それに佐伯くんが私みたいな女とどうにかなるわけないじゃないですか!!」
笑美はそう言いながら町田さんを見つめた。
「そんなのわかってるわよ!!悠哉が委員長みたいな地味子を好きになるわけないって…!!でも昼休みに委員長と話してた悠哉の顔がすっごい穏やかで……あんな顔私見たことないのに…」
(え……?)
穏やか?あの時、笑美にとって佐伯悠哉はいつものオレ様で、穏やかとか優しいとかも感じたことがなかった。
「絶対嘘!!そんな風に見えなかった!!」
(やっぱりダメか…どうしよう…!!)
返す言葉がなく笑美が黙り込んでいると…
―ドンッ
「なんか言いなさいよっ」
笑美は思いっきり壁に押された。
「…だから佐伯くんとは何でもないんです!!…それに佐伯くんが私みたいな女とどうにかなるわけないじゃないですか!!」
笑美はそう言いながら町田さんを見つめた。
「そんなのわかってるわよ!!悠哉が委員長みたいな地味子を好きになるわけないって…!!でも昼休みに委員長と話してた悠哉の顔がすっごい穏やかで……あんな顔私見たことないのに…」
(え……?)
穏やか?あの時、笑美にとって佐伯悠哉はいつものオレ様で、穏やかとか優しいとかも感じたことがなかった。