ショコラ番外編~小さな恋の終わり~
彼は私に気づいていたのかも知れない。
でも常に、目を合わせようとはしなかった。
過去のイザコザとつながる私と関わり合いたくなかったのだろう。
私だってそうだ。
あんな男嫌い。
頼まれたって関わり合いになんかなるもんか。
そう、思ってた。
なのに、見つけるたびに胸が疼く。
茶色い髪が揺れるたびに、お姉ちゃんの姿がちらつく。
終わったはずの2人の恋が、どうして関係ない私の頭を支配するの。
処理できない感情は、「憎しみ」という形でしか表わせなかった。
あんな男嫌い。
アイツのせいで。
私はこんなに苦しいんだ。