ショコラ番外編~小さな恋の終わり~

2.忘れられない過去


 あれは3年前だ。

私は高校2年生で、
1年生の時からファーストフード店でバイトしていた。

その時に、バイト先で知り合った一つ年上の先輩、

それが、中本 徹(ナカモト トオル)だ。


当時高校3年生だった彼は、

受験生だからとバイトの日数を以前よりは減らしていたけど、
週3日くらいはシフトに入っていて、
私とは週に2回は必ず一緒になった。

柔らかい茶色の髪と整った顔立ちで、
彼目当てに店に来る女の子もたくさんいた。

彼もそこそこ慣れてるのだろう。

軽口を叩いて、その女の子たちを楽しませていた。


私とバイト上がりの時間が一緒になる時は、
通り道だからと必ず送って行ってくれた。

会話慣れしているからか、
彼と話すのはいつも楽しかった。

特別好きな女の子じゃなくても、
彼はこうして二人きりになる事に抵抗が無い。

当たり前みたいに女の子に優しくする、そんな人だった。

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