あたしの恋


あたしの頼りは
まなみだけだった。


優夜には話せない。


優夜があたしに近寄ると
周りの視線が一気に変わる。


ヒソヒソ話すのが
聞こえてくる。


"サイテー"
"泥棒猫"
"消えちまえよ"


そのたびあたしは
トイレに駆け込んだ。


< 199 / 283 >

この作品をシェア

pagetop