恋愛温度、上昇中!
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街中の一等地にあるセントラルホテルが会場。

祥子は、やっぱり立っているだけで目を引く。ロイヤルブルーのドレスに同系色のアクセサリー。綺麗に巻かれた茶髪は艶やかに靡かせていて、首筋が色っぽい。

私の装飾品は、成人式の時に買って貰ったダイヤのネックレスとピアスだけ。ばっさり切られた前髪がくすぐったいし居心地悪い。
それに眼鏡がなくて広い視界が居心地悪い。

『まさか眼鏡で行く気?あんたコンタクト持ってたでしょ』


嫌なのよ、コンタクトは痛い。眼鏡が楽だし。


『うん。やっぱり今日はコンタクトになさい。馬にも衣装ね』


祥子が笑った。それをゆうなら馬子だ。


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