恋愛温度、上昇中!

―――――――――――――…昼休みには、関谷から電話が鳴っていたけど敢えて取らなかった。かけ直すつもりもない。
今だってくすぶるこの感情の意味を理解したくないのに。

前になんて、進みたくない。

免疫がない。経験値も低い。甘い言葉にどう返せばいいのかさえ知らない。惑う感情の使い道も、あやふやで、



「はぁ゛」



気付けば叫びたくなって、それを堪えた小さな溜め息混じりの声を発していた。



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