恋愛温度、上昇中!
「何だか、今日はキャリアウーマンだね!!紗織ちゃんらしい」
彰俊の弾んだ声に顔を上げる。
「仕事帰りだから。彰俊だってスーツ似合ってる」
「本当?そういえば、紗織ちゃん眼鏡やめたんじゃないの?」
「眼鏡?…ああ、あの時は祥子がうるさかったから」
そこまで言い終えて、祥子の名前を出した自分に動揺してしまったけど、彰俊は気にした様子もなく会話を止める事はなかった。
「やっぱり、その方が無敵っぽい」
「え?」
「眼鏡。紗織ちゃんはレンズを挟んでも濁った目をしてないから。なんか無敵なんだよね」
そう言った彰俊が、あたしの知らない大人の顔で、あたしは眼鏡に手をかけた。