恋愛温度、上昇中!


「嬉しいけど今日は駄目」


あたしはまだギャーギャー騒ぐ二人に一度微笑んでから、やんわり断る。マチちゃんは心底残念そうに、下唇を押し出していた。小倉さんも何故か同じ顔。

いや、だからあなた達いいコンビなんじゃないか、と。



「やっと企画にも区切りついたんですよー」



行きましょうよーと駄々をこねたようなマチちゃん。それにすかさず小倉さんが


「あのねぇ、企画が終わったのって奥山さんだけじゃないからぁ~、主任も終わった訳だからぁ~」


「分かってるし」


「分かってな~い」



小倉さんはマチちゃんとコミカルにやり取りをして、あたしにフワリと笑いかける。




「主任だって、でぃとですよね」




ああ、語尾にハートが見えた。


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