恋愛温度、上昇中!


マンションについて、熱いシャワーを浴びてから何だか落ち着かない気持ちを鎮める。

二度目の軽いキス。

当たり前のように奪うあいつは一体何を考えてるのか分からない。また犬に噛まれたと思えばいい?なんて凶暴な犬。それとも挨拶がわり?

―――ここは日本だ!!

無性に叫びたくなって悶える。落ち着こう。コーヒー牛乳を一本飲みほしてから、机に向かった。

『…教えてやろーか』

あんなに偉そうで口が悪いのに、ピンポイントで環境汚染な色気を垂れ流しにする。
あんなのに見つめられたら、平常心だって失ってしまうだろう。

「あああああ!」

やっぱり結局叫んでしまって、床の上で三回転位ゴロゴロした。
…なにしてんだ、私。

モヤモヤは晴れないまま、時々押し寄せる衝動と戦いながら真っ白な紙に向かった。

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