誰よりも愛してる


「約束は…守るから。」


「やっぱり矢口さんは意地悪。」


こんな事されたら、どうやってもこの鼓動を静められるわけがない。



「矢口さん…ちゃんと私にさよならを言って下さい。」


「もっと早く君に出会いたかった…。

さよなら。」


彼はすげに私から顔を背けて、2本目のたばこを取り出していた。



< 353 / 392 >

この作品をシェア

pagetop