一目惚れ


この人を知りたい。



「拓磨(タクマ)~
先いくぞーっ」
重めの金髪の人が言った
学校でもトップの方の人だ
確か、五十嵐翠斗(イガラシ アキト)

「ああ、
じゃあ」

斉藤拓磨…
名札、赤やし
3年か



《キーンコーンカーンコーン》
「やばっ!」


藍那先行きおったし…




「伊川さん、減点ですよ」

うぅ…



「あ、藍那?
3年の斉藤拓磨って人知ってる?」

「あー、ぅん
派手ーな茶パの人でしょ」

まあ確かに派手やったけど



「うち拓磨先輩に惚れた!」
「は?まじ?」













しばらくの間は先輩の観察

移動教室の度に探すけど、
中々会えん……



放課後はバスケ部で練習
うちは体育館にいつも寄る


ほわぁ…
かっけーなあ…♪




そんな生活で1ヶ月







「藍那!
うち告る!」
「んーがんば」



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