今日も地球の上では☆2
「あの……純さん? お仕事、じゃないですよね?」

戸惑い気味に純さんの背中に声を掛けると、純さんは振り返って楽しそうに笑った。



「まぁ、まず、ここにでも座って」



純さんはそう私を促しながら、自分もその隣のイスに座った。

私も取りあえず座ったところで、純さんが自分の口の前に人差し指を当てて『内緒』ってジェスチャーをする。



「今日はこの後、急ぎの仕事が無いから、夕方までちょっとおサボり」



あっ!



「純さん! またそうやって、勤務時間内にサボろうとする!」



小さな会社なので『営業』『経理』等の会社運営に関わる業務は、社長である純さんが一人でやっていて、私がそのサポートをしていると言う状況で、他の従業員はみんな現場業務専門だった。

社長業は激務だけど、時々、純さんはこうやって勤務時間内に仕事をサボろうとする。



いつも忙しい純さんに少しでも休んで欲しい、と私も思うけど……どうせだったら勤務時間内にしっかり仕事をして、早く業務を終わらせてから、家でゆっくり寛いで欲しいのに……。


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