桜空2

私は笛の稽古に行くため、隣の城に行った。



「――姫様!!お久しぶりね」



「加絵(かえ)さん!!久しぶり!!」



加絵さんは私に専属の笛の先生。最近は忙しくてあまり笛の稽古が出来なかったから加絵さんに会うのはすごく久しぶり。



「姫様お元気にしてたかしら?」



「えぇっ!!すごく元気よ♪加絵さんは?」



「私もすごく元気♪そういえば姫様、婚約するんでしょう?おめでとう♪」



「あ、知ってたんだ!!ありがと♪」


「しかもかなりの色男らしいじゃな〜い!!やるわね♪姫様も!!」



「あははっ!!ありがと!!」



私は笑顔で加絵さんにお礼を言った。



「――さて!!本題に移りましょうか♪前回までの所、出来てるかしら?」



「一応出来てると思うよ〜笛は苦手だからさー」



「もう姫様ったら!!そんなこと言って結構上手じゃないの!!」



私と加絵さんはキャピキャピと話をしながら稽古を進めていた――
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