桜空2
――…
「姫様、大阪城にございます」
そんなことを思っているうちに、大阪城に着いてしまった。
「えぇ、ありがとう」
私は急いでかごから降りた。
「お時間になりましたらまた来ます」
使用人はそう私に告げると去っていった。
「――よし!!」
私は深呼吸をすると大阪城の中へと入っていった。
「おはようございます私、次期江戸城主の久喜桜と申します。蓮華様にご用があって参ったのですが…」
私は門の前にいた使用人に声を掛けた。
「これはこれは桜姫様!!よくぞいらっしゃいました!!さ、どうぞどうぞ中へ!!」
「ありがとうございます」
私は軽く会釈すると使用人の後に着いていった。