黒い大きな犬
「ごめんなさい、判りません」
僕の答えを聞いて、彼は少しがっかりしたようだった。きっと、期待に沿えない答えだったんだろう。酷い目に合わされるかもしれない、と構えたけれどただ彼は「そうか…」と呟き、また顔を伏せた。

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