─侵食─悪魔のような男
「…くそっ」
"ドガッ"と力一杯壁を蹴り、部屋に戻った劉兒は携帯を手にした。
「ねぇ劉兒どういうこと?あの娘何よー」
纏わりつく女を睨みつけ突き飛ばす。
「うるせーあいつはお前とは違うんだよっ…さっさと消えろ…」
鬼のような顔の劉兒に、女はガタガタと震えていた。
劉兒は動けない女を外へ引きずり出し、もう一度携帯を手にした。
このマンションと、ユウリを見張っている者達に連絡をとるため。