─侵食─悪魔のような男

バシン!!



「…てっ!」



「こんな所じゃ嫌よ劉兒のバカっ!」



ユウリに手を叩かれ我に返った。



"ふんっ"と怒って車に向かってさっさと歩き出すユウリ。



赤くなった手をさすりながら、もう子猫じゃねーな…と思った劉兒だった。



「やっぱお仕置き…いや…躾が必要だな」



劉兒はニヤリと笑い呟き後を追った。



「待てよ」



ユウリの荷物を持ち腰を抱いて歩く。
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