─侵食─悪魔のような男

「上等だ…お前こそ覚悟しておけ…」



そう言って噛みつくように唇を塞ぐと、深く激しいキスをした。



熱い口づけを交わしただけなのに、身体に走る甘い痺れ…



そして2人はただ抱き合って瞳を閉じた。



明け方、劉兒はシーツに広がるユウリの柔らかな髪を撫でながら思っていた。



こんな感情が俺にもあったとは…



幸せそうに眠り、頬を擦り寄せるユウリを見て、"愛しい守りたい"そう感じていた。



目覚めにはまだ早い…



愛しい人をこの腕に抱き、静かに眠れる幸せを感じた朝だった。
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