─侵食─悪魔のような男

「ただいまーマスター♪」



「お帰りユウリちゃん」



あたしの境遇を聞いたマスターが、ここに来るときは「ただいまといいなさい」そう言ってくれた。



マスターはちょっと強面だが、とても優しい人だった。



父親のような存在であたしは慕っている。



落ち着いた店内にコーヒーのいい香りが漂う。



「ユウリちゃんさっきからお待ちかねだよっ…これもっていって♪」



窓際の席に1人優雅に座る彼に目をやるマスター。



「天城さん…」



急いでエプロンをつけ手を洗った。
< 3 / 434 >

この作品をシェア

pagetop