─侵食─悪魔のような男

「…何処行くつもりだろ?」



ぶつぶつ言いながらシャワーを浴び、服に着替えて劉兒のもとへ向かう。



リビングでコーヒーを飲んでいた劉兒が、ふと視線をユウリに向けた。



「出来たか?」



「あっ…うん一応」



何処へ行くのかも解らぬまま返事を返す。



「じゃっ行こっか♪」



「だから何処に?」



「バカンス…かな?」



「バカンスー?なんでよっ」



劉兒はユウリに向かって微笑んだ。
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