─侵食─悪魔のような男
マスター本当にこの人は信用できますか…?
心の中で問いかけてみても、返事などあるはずがなかった。
少し緊張しながら劉兒を部屋へと招いた。
「散らかってますけどどうぞ」
「じゃあ…お邪魔します」
ユウリに背を向けた劉兒はくっと口の端をあげ笑っていた。
遂に足を踏み入れた領域…優しくて誠実な男を演じ続けるのも正直限界がある。
そろそろだな…
ふとユウリの携帯が鳴り響いた。
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