─侵食─悪魔のような男

「やぁーママぁ」



半泣きの棗の耳元で劉兒はそっと囁いた。



「可愛いお人形…」



棗はぐずるのを止め劉兒に抱き付いた。



「なつ君はパパも大好きだもんね♪」



そんな2人を見てニコニコと笑うユウリ。



「なつめはお昼寝の時間かな?パパが寝かせてやろう」



「パパとねんね良かったわねぇなつ君」



よくないわい!と子供心に思う棗だった。
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