この空に誓ったこと



きっと星は……



自分がおりこうにしていたら、あたしや隼人が悲しい顔をしないんじゃないかと、子供ながらにそう思っていたのかもしれない。




突然いなくなった結の存在は、星にとっても不安だったに違いないのに…


星はあたし達を元気づけるために、自分がおりこうにしていようと思っているんだ。






『ありがとう、星』


『うんっ!』





この子を守っていかなきゃ。



絶対に、何があってもこの子だけは…守っていかなきゃ。





この時そう、心に決めたはずだった。







それなのにあたしは……


傷つけてしまった。



守らなければならないはずの星を…


傷つけてしまったんだ。




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