契りの歌




「まじかよ。俺、聞きたかったあ。」




平助は両手をぶらぶらしてうなだれた。




そんな平助に、



「今度歌ってあげる。」




と言うと、本当か?と目をきらきらさせてこっちを見た。





そんなに喜んでもらえると、嬉しい。




ついつい顔を綻ばせてしまいながら返事をする。




「うんっ。」





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