新時代神話
エボリューション
人間の世界



「逃亡も大変ね。」

「誰!?」

「貴女に用はないわ。」


「お前、岡田の仲間の、」

「常盤よ。

幸大に頼まれて、あなた方を連れてくるようにって。」

「誰があんな奴の言うことに…」
トンッ、

常盤が扇子で成宮の額を抑える。

「貴女に関しては何も言われてないから、ここで殺してもかまわないわよ?」


「ざけんな、小娘!」


獣化し襲い掛かる。

ゴシャッ、

成宮の顔面を近くの塀に叩き付ける。

「アガッ、ガッ…」

人間に戻り鼻から血を出している。

塀には獣の顔が刻印のように残る。

「貴女のような子供を相手にするほど暇じゃないの。

貴女とは年季が違うのよ、お嬢ちゃん。」

「おい、さっさと案内しろ。

成宮は俺が運ぶ。」







「来たか。」

「俺を呼んだ理由は何だ?」

「実はな、生徒会メンバーの修行に付き合って欲しい。」

「修行に?」


「そうだな、まずは、この前起きた話をしよう。」



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