新時代神話
幸大は泣きながら私を抱き締めてくれたわ

そして、それと同時に、憎しみにも支配されかけた


幸大は獣化した

正確には獣化に近いもの


でも、なんとか、私の説得を聞いてくれて、


幸大は私に、禁じ手があると言ったわ

それを使えば生きれるって


もちろん、その分の代償的なモノもあったけど

私は欲望に負けたの


幸大の近くにもっといたかったから

禁じ手を使ってもらったの


その代償は私にとってはむしろ嬉しいことだったの

幸大と共に生きていける



禁じ手を使う際に、幸大は私を好きだと言ってくれたわ


それまでに何回も、言いかけてはやめるって感じだったのに




「まぁ、話せるのはこれくらいかしら。

因みに、この話に関して引っ掛かるところがあるかもしれないけど、質問は無しよ?」


「あの、常盤さんは岡田君が好きなのに、私達のことを…」

「幸大はね、普通ならできないことをやって退けるのよ。

私も幸大に質問したわ。


ハーレムになったら、一人への愛情が減るんじゃないかって


そしたら、

人数分以上の愛情を持ってる、それに、俺の望むハーレムが受け入れることができない奴はハーレムに加えない、

だってさ。


そんなの卑怯よね。

惚れたら負けって男が使うもんだと思ってたのに。」

「…そうですね。

それでは、そろそろ起きますね。」

「ここで話したのは幸大には秘密よ?


じゃ、楓も頑張りなさいよ?」

「はい!!」
< 142 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop