新時代神話
楓自宅


「いきなり出ていった分きちっとしてもらうよ。」


「ああ。」








祭当日


「忙しすぎるだろ!」


「まぁまぁ、文句言わないの。」

「幸大さん、こちら、材料が足りません。」


「そんなもん、自分の力で…」

「ダメよ。」

「チッ、常盤だってたまに家で使ってんだろ。


今、補充分を持ってくる。」





「楓!

補充用のは何処だ?」


「あ、これです。」

「よし、持ってくからな。」


「台車、ありますよ?」


「人がいっぱいいて通れねぇからいい。」


「あの、頑張ってね!」


「お前もな。」

「うん!」



「仲良くするのは良いが、そんな暇があるなら手伝って欲しいものだな。」

「全くだね。」

「風牙さん、ライカさん!」

「魚と、掬うのが足りない!」


「あ、はい。

こちらが金魚の入った水槽です。


こっちは、今、新しく作られた掬い棒です。」



「む。

確かに受け取った。」


「早く行こう。」



「皆、繁盛してるみたいね。


こっちも補充が必要なんだけど。」


「椿さん、圭吾さん。

これがそうです。」

「じゃあ、楓も頑張ってね!」

「椿さん、もう少し持ちましょうか?」

「そう?

ありがと。」
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