新時代神話
更衣室


「ちょこまかと、ウザイ!」

顔が3つ。

圭吾に連携して襲い掛かる。


ヒュッ、ヒュッ、



「貴方は自分の仕事をお忘れですか?」

「は?」

「貴方の仕事は爆弾の解除を阻止することではないのですか?」


「だから、何なんだ!」

「これが何か解りますか?」

「な!?、爆弾、」

「しかも、線は切ってあります。

もう爆発はしません。」


「やるわね。

だけど、貴方が死ねば、怒られはしないでしょ?」


「まだ、解ってないのですか?

貴方がたが、爆弾解除を阻止するためにここに居ると言う事は、爆弾の爆発時に貴方がたも巻き込まれる。

そういう事です。」


「その前にテレポートで、」

「貴方の仲間にテレポートの能力者は一人しかいません。

ですから、爆弾は3つ、おそらく同時に爆発する際に、一人しか救えません。

テレポートは触れたモノ及び自分自身が対象ですから。」


「…、どっちにしろ、お前を倒せば私は助かるんだ!」


敵は10人、20人と増えた。


「狭い部屋で、こんな大人数になるとは、予想外でした。


これはプレゼントです。」


解除したはずの爆弾を投げる。


ガシャンッ、


更衣室は一階にあるため窓を破り外に出て、中庭に走る。

ドーンッ、

「火薬の量は減らしました。死ぬことはないと思いますよ。」
< 59 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop