新時代神話
教室

「今日からこのクラスに転入してきた岡田幸大君です。」

「岡田幸大です。よろしくお願いします。」


軽い挨拶を済ませ席に着く。







昼休み。


「つまらない。」


無駄に広い中庭に出て呟く。


周りを見渡すと魔術や超能力の練習をしている姿がたくさん見える。


中でも目を引いたのが、


「今、我等契約の元に貴殿を呼び出さん。

古代に生まれし龍よ召喚に応じよ!」



魔法陣を五人の生徒が囲み召喚の儀式を行っている。


ゴウッ、

魔法陣が発動し中から生物の手らしきモノが出てくる。

そして、魔法陣から奇妙な生物が現れた。



「高貴なる存在の私を呼んだのは貴様らか?

望みと代価を言え。」



「何だ?こいつは、お前何か呼んでない!」


中庭の生徒が魔法陣から離れる。


「おい、教師とか呼ばなくて良いのか?」

周りにいた生徒に聞く。


「呼んでどうするんだよ?

あいつらはたいした力を持ってないんだぞ!


それより、あんたも早く逃げた方が良いぜ?」


生徒が走っていく。




「代価も払えず我を呼ぶとは、貴様らの命で償え!」


ヒュンッ、


矢が飛んでくる。


「悪食め、そこまでだ!」


数人の男女が現れる。
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