私の敵はチビ会長




わ、若いッ!!


目の前にはソファーに座りながら営業スマイルを崩さない男の子。


なんで男の子かというと、パッと見中学生だから



まだ幼げな表情が残る愛嬌のある笑顔にくせのない黒髪が印象的で顔立ちが整っている。

背は高く雰囲気は大人びていた。




『そーなんですかぁ♪分かりました。これにサインをくださいますか♪』

『こ、これは…?』



ニコニコ笑顔で男の子は綺麗な紙を机に2枚だすと、

あたしの呼びかけにも笑顔で返してきた




『バイトの契約書です♪あ、でもかしこまったものではないので♪…そうですね、当店は少し特別な接客をさせていただきますので♪』


話の語尾には♪がつくような気さくな話し方。



これで、お客さんを魅了するんだろうな…


あたしが妙に納得していると沙織が男の子と同じ口調でしゃべりだした



『じゃあ、これでバイトになれるんですかぁ?採用?』

『はい♪もちろんでございます。当店の総合最高責任者進様からの推薦もかねておりますので♪』







やっぱり…

ここ、進くんのお店なんだ…。
















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