私の敵はチビ会長





ため息を軽くつき、壁に寄り掛かって頭をかく。



この女と欄のことも気になるけど



やっぱ…

志穂と欄のほうが気になる


ちゃんと仲直りするかな…あいつら。



そう思って、いてもたってもいられなくなっていく




…お節介かもしんないけど俺も理解したいから



『なぁ?……あいつ……付き合ってんの…?』



気まずい沈黙が流れて、女の表情とかが気になって少し顔を上げてみる



目が合うとぼーとしてたのか慌てて視線を巡らせた





『あ…えっと…欄…くんのことだよね?……付き合っては…ない、みたい…。』



は…?

いま、なんて?



女は苦しそうにそう言うと、俯きながら俺の横に寄り掛かろうとするから、

その背に手を差し延べてそれを阻止する






『っきゃ…』

『…ストップ…おまえはここにいたらダメだろ。…さっきのところに戻れ。』

『…えっ…で、も…』

『まだ…いるかもだろ?』



俺は視線を女に向けずに前をむいたまま背中を強く押す


体勢を崩す女はなんとか持ちこたえ俺を見る




涙目で不思議そうな顔してる女は本当に不思議


クスッと笑みを零す俺に顔を赤く染めた






反応が可笑しいと思ったけど、顎で


“早く行け″


と指示をだして顔を背ける




タタッ


…行った…?



気配も消えて、足音も遠くなるから



多分…






『はぁ〜………無理。』



声を絞り出して天を仰ぎ見た。




















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