私の敵はチビ会長
告白





ーーーーーーー27日



午前10時










『じゃあ、言ってくるね!!』



あたしは沙織の部屋の玄関に立ち、元気よく沙織と輝に言う



眠たそうに目を擦る二人だけどあたしを応援するように優しく微笑んだ





『うん、気をつけてよぉ??』

『大丈夫!ばっちり!!』




心配な表情を浮かべる沙織にあたしは満面の笑みで答えた



輝はまだ眠たそうで、さっきからしきりに龍而のことについて語ってくる




龍而は本当にカッコイイんだよ、とか


付き合っちゃえ、とか





そのどれもに微妙なあたしは曖昧な返事しかできない






珍しくブーツて行こうとしたらまだ皆が寝てる部屋からギシと床が軋む


その方向に振り返ると、




ぼぉとたたずんで片目がうっすら開いてるだけの会長の姿


ぼさぼさにあっちこち跳ねてる髪をつまらなそうにかいてる








ドクン




閉じそうな目で必死にあたしを見る会長に思わず胸が高鳴る



せっかく薄くメイクまでしたのに汗でとれちゃいそう






わぁ


髪の毛ピョンピョンしてる





あたしはなんとか触りたい衝動を抑え、呆れ顔を会長に向ける





『まだ寝てたの?髪の毛最高だよ?』

『…うるせぇ。…どっか行くの?』




嫌み混じりのあたしの言葉に怪訝な顔をする会長



うざそうにあたしを下からなめるように見て、


聞こえるか聞こえないかの声でつぶやく











会長には関係ない


だいたいあたし昨日寝てたことになってるんだし、


どこ行こうが勝手










だけど、そのことを言うのをためらう自分もいて



会長には関係ないってたったそれだけ言うだけなのに、怖じけづく
































< 449 / 485 >

この作品をシェア

pagetop