トライアングル・ラブストーリー


「まさかあなたの大事な人ってあの子のこと?」


「はい!!最近振られちゃったんですけどね…」


「だってあの子翔梧と付き合ってるんでしょ?」


「翔梧って…部長のことっすか!?」


「えぇ。…ってあなた知らなかったの!?」


「はぁ、まぁ。えぇーまじかよ……」


そう言って頭を抱え込み一人で唸っている


「それなら私にいい案があるわ」


それから私は彼に私と翔梧のことを話した


「私と翔梧が話しているところを、あの子に見せてあげるの。


子どもがいたなんて知ったら、彼女はきっとショックを受ける。


そこにあなたが登場して彼女を慰めてあげるの」


「うまくいきますかねぇ〜」


「大丈夫。弱ってる時に優しくされると、案外コロッといっちゃうものなんだから」


こうして私達の計画は始まった



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