トライアングル・ラブストーリー


まさか拓海に限って浮気だなんて…



涙がとまることなく次から次へと溢れてくる


その場にいたくなくて思わず走り出した


途中誰かにぶつかった


けどそんなこと気にしてる場合じゃなかった


外は雨が降っていた


まるで今の私の心を映し出したかのように


私は雨が降る暗闇へ身を投げ出した


容赦無く打ちつける雨は心の中まで浸透してくる


「寒い…」


私がそう呟いた瞬間、『あれ、雨止んだ…?』と思ったのは誰かが私の上に傘をさしていたからだった



.
< 13 / 137 >

この作品をシェア

pagetop