秘密のMelo♪y①*日本編*
「わたくし、楓様を追ってこの学校に来ましたの」
なおもしつこく追い回す彼女。
かっくんを憐れむと同時に、なんとなくむかっとした。
「パパったら、麗子のためならなんでもするよ、と言ってくだすって」
…なんですか。
お金払って入ったんですか。
ふざけてんの? 馬鹿にしてんじゃない?
彼女の一言にそう思ったのは、どうもあたしだけではない。
今の今まで無視を決め込んでいたかっくんも。
ドン引きしていた女の子達も。
遠巻きに見ていた男の子達も。
みんな、彼女に注目した。
「それにしても楓様、ご趣味はよろしいと思いますけど、そろそろ本気で考えなくてはなりませんわ」
それにも気が付かず、勝手に頬を染める彼女。
「ほら…あたくしとの、縁談の話とか❤」
「…ちょっと」
彼女が言い切る前に、あたしはとうとう口を挟んだ。
「さっきから聞いてれば、ムカつくんですけど」
あたしのこの一言をきっかけに、みんなが口々と言いたい事を言い出した。
「そうよ。ご趣味はよろしいけどって、なに、バイオリンのこと言ってるわけ?」