王子様の甘い誘惑【完】

恐る恐る目を開けると、蓮は意地悪な笑みを浮かべていた。


もしかして、あたし、からかわれた……?


カァーッと顔が赤くなって視線を足元に落とす。



やだ、恥ずかしい。


あたし何考えてるの……?


キスされるかもなんて……。蓮はそんなつもりじゃなかったのに!!


も~!!あたしの、バカバカ!!



「何で隠してんの?」


「……っ!!」


両手で顔を覆って蓮に見られないようにすると、蓮はあたしの手を掴んだ。



「ヤダっ……見ないで!!」


「何で?」


「あたし……バカ面してるから!!」


皮肉をこめてそう言うと、蓮はあたしの肩を掴んで自分の方に引き寄せた。

< 122 / 425 >

この作品をシェア

pagetop