王子様の甘い誘惑【完】
恐る恐る目を開けると、蓮は意地悪な笑みを浮かべていた。
もしかして、あたし、からかわれた……?
カァーッと顔が赤くなって視線を足元に落とす。
やだ、恥ずかしい。
あたし何考えてるの……?
キスされるかもなんて……。蓮はそんなつもりじゃなかったのに!!
も~!!あたしの、バカバカ!!
「何で隠してんの?」
「……っ!!」
両手で顔を覆って蓮に見られないようにすると、蓮はあたしの手を掴んだ。
「ヤダっ……見ないで!!」
「何で?」
「あたし……バカ面してるから!!」
皮肉をこめてそう言うと、蓮はあたしの肩を掴んで自分の方に引き寄せた。